TED Talk

Derek Sivers
How to start a movement

前回は、モノを「売る」ときのmovement
販売における裸踊りの実例、
ガリガリ君
を紹介しました。

ビデオがたまたま裸踊りだったので、
「変わったことをする」例を挙げましたが、
movementを起こすリーダーが、
変人である必要はありません。

要するに、目立てばよいわけです。

ライブ小

ビデオの例でいえば、

最初の一人が、普通の格好で
みんなの前で、
音楽に合わせて、ただ普通に
首をうなずいているだけでは、
movementは起こりようが
ありません。

普通ではだめなのです。

ガリガリ君も、
他のアイスと同じように、
ただアイスケースに並んでいるだけでは、
ぼちぼちなのです。

勝負は、お客さんがアイスケースの前に
立つ前に決しています。

お客さんの頭のなかで、
ガリガリ君の占める割合が、
他のアイスより圧倒的に高い状態を、
意図的に創り出しているから、
ガリガリ君を手に取る確率が上がるのです。
たとえば、
あなたが新商品のちらしを配るとします。

ちらしを目立たせるためには、

1.ターゲットに配布
2.ターゲットに刺さるメッセージ
3.他と違うユニークさ

この3つが必要です。

まず、STPのT、ターゲットを絞る
絞られたターゲットにだけ、ちらしを配ります。
ビデオでいえば、自分のダンスのおもしろさが、
わかってもらえそうな集団の前に行く。
ということです。
このときの注意点は、
集団の全員に分かってもらう必要は、
ないということです。
数人の最初のフォロワーに気に入ってもらえば
よいのです。
この数人がターゲットです。

次に、ターゲットのことをよく把握して、
ターゲットが好むメッセージを、
ちらしに、表現します。
ビデオでいえば、「楽しそうな踊り」
になります。

そして、STPのP、ポジショニングです。
競合に比べて明確な違いを、
ちらしに表現します。
ビデオでいえば、「裸」「へんな踊り」
です。
このように、モノを「売る」ときの、
movementの起こし方は、
STPのフレームワークで考えると、
目立つためのアイデアが出しやすくなります。

次回は、あの京都で起きた有名なムーブメントの事例です。

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