昨日のblogを見て、
さっそくコンビニに走って、
ガリガリ君シチュー味を買い、
ブラックペッパーをかけて食べた人。

いないでしょうね。

むしろ、吉野家についつい足が向いた人
なら、いるかも。

 

ガリガリ君コーンポタージュのときは、
話題になったころには、
どこのコンビニに行っても、
手に入らない状態が続いたわけですが、

今回のシチュー味は、
どのコンビニにも潤沢に在庫が
あるようです。

ガリガリ君シチュー2個

なんだか赤城乳業らしくないですね。

ガリガリ君の世界観は
「元気で、楽しく、くだらない」

赤城乳業は、

くだらないネタをどんどん提供し、
ネットや口コミを誘発する

と決めたわけです。

参考:ムーブメントの起こし方(3)

 

しかし、いつしか赤城乳業のくらだないネタが
マンネリ化し、
そのまんねり打破
の社内改革が、
営業の反対を押し切ってまで、
販売した

コーンポタージュ味

だったのです。

参考:ガリガリ君コーンポタージュ味のキモ

 

そうすると、今回のシチュー味には、
その流れから逆行していることが、
いくつもあります。

1.自社の二番煎じ

コーンポタージュが受けたからと言って、
第2弾がシチュー味では、
柳の下のどじょう狙いと言われても
仕方ありません。

にもかかわらず、ニュースリリースには、
「コーンポタージュのおどろきを超えるために」
なんて文言が。

2.同業者とのコラボ

グリコのクレアおばさんのシチューとコラボ。
いままで異業種とのコラボだからこそ、
楽しさ、くだらなさが活きたのです。

パッケージにはグリコへ気をつかった文面が
無粋に並んでいます。

※この商品は、江崎グリコ株式会社協力の
下、企画した商品です。
※実際のグリコクレアおばさんのシチュー
【クリーム】は使用しておりません。

3.味が普通

賛否両論の驚きのある味こそが、
目指すべき道なのに、
可もなく不可もない味に。

目玉のポテトも、存在感なし。

同業のグリコのブランドを使うためには、
グリコの社内規定を通す必要があります。

これでは赤城乳業の無理が通る社内風土が、
殺されてしまいます。

その結果が味になって表れているのでは。

 

商品企画、商品開発、マーケティングは、
一体のものです。

グリコの協力は、
社内的には画期的なことかもしれませんが、
社外から見れば、驚きにはつながりません。

むしろそれによって、赤城乳業の良さを、
捨てざる得ない局面が、
商品企画や商品開発の段階で、
数多く発生するという
デメリットがあります。

 

捨てるべきものは、過去の成功体験。
守るべきものは、自分たちのよさ。

他人のふんどしを使うときは、
よくよくこのことを、
考えましょう。

 

■ガリガリ君の記事: