「この先にはもう、クリスマスケーキは
売ってないですよぉ~」

人通りの多い駅前から少し離れたコンビニ。
夜9時に店頭で声を張り上げるバイトの女の子。
うまい言い方ですね。

クリスマスケーキ

USP:Unique Selling Proposition

ユニークな提案、つまりユニークな位置取り
とは、このような言い回しのことです。

 

おいしいですよ。
安いですよ。
売れてますよ。

このような提案を連呼しても、競合との差異を
なんら感じることなく、通り過ぎる人の
興味や信頼を勝ち取ることはできません。

 

本当にこの先には、ケーキは売ってないのでしょうか?

 

「この裏道を行けば、目的地まで早く到着するはずだ」

という言葉と同じように、
これを確かめることは現実的ではありません。

通り過ぎる人にとっては、
今、ここで、買うか、買わないか決めるしかないのです。

 

ここで買って、
もしこの先にもっと魅力的なケーキが売っていたとしても、
まあ、自分の買ったケーキも悪くない。と思うか、

ここで買わずに、
ケーキのないクリスマスイブを過ごす。または、
寒風の中、売れ残りのケーキを探すか。

という2つのリスクを天秤にかけて、
想像力を働かせて、
どちらがより苦痛が少ないかと、
自分に問いかけるのです。

 

「この先にはもう、クリスマスケーキは
売ってないですよぉ~」

今日の「なるほどUSP」でした。

 

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