吉野家が牛丼並盛300円を380円に
値上げすると発表しました(12月17日から)。
出典:吉野家プレスリリース
▼円安
2014年3月末 1$≒100円
2014年11月末 1$≒120円
1$が1.2倍になりました。
それに加えて、
2012年北米の干ばつで、
牛の飼料が高騰。牛肉の価格も上昇。
さらに近年の中国を中心とした
アジアの牛肉需要増加。
▼米国産牛バラ肉(ショートプレート)価格
2014年3月末 1kg=750円
2014年10月 1kg=1100円
牛肉の仕入れ価格は、
1.5倍になりました。
つまり、
牛丼並盛の牛肉原価 80円⇒120円
40円のコスト増になったわけです。
牛丼の原価は50%以上と言われているので、
40円のコストアップが80円の値上げ。
というのは妥当なラインだということが、
わかります。
しかし、吉野家が380円に価格決定したのは、
こういったコストからの算出ではありません。
このクオリティーで380円を払う顧客が
何人いるか?
これが最終的なロジックです。
たとえ値上げで客数が減っても、
売上、利益が少しでもアップすれば、
この値上げは成功ということになります。
私は現在の競合の状況を考えると、
吉野家はこの勝負、成功すると思います。
スーパーへ行けば、
手頃な牛バラ肉が100g298円程度。
あのうまさで300円は安すぎました。
参考:
吉野家[お知らせ]
牛肉関連商品の価格改定について(PDF:21KB)
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