あなたは、
- 計画を立ててから行動する計画派?
- まずは行動する行動派?
計画派のあなたは、「まずはやってみる」ことも大切です。
行動派のあなたは、「少し計画を立て見る」ことも大切です。
どちら派が正しい。ということもないですし、
どちらのほうが重要ということもありません。
ただし、計画派のあなたも、行動派のあなたも、
テストマーケティング
の手法を是非、取り入れていただきたいのです。
といっても、難しく考えることはありません。
スモールステップでまずは始めてみる。
ということです。
たとえば、お店で黄色い財布が売れているとします。
ある日ひとりの女性のお客様に、
「黄色もいいけど、ピンクはないの?」
と聞かれたとします。
それで「ありません」で終わってしまっては、
テストマーケティングがスタートできません。
テストマーケティングの第一歩は、仮説を見つけることです。
こうなります。
「この黄色い財布、当店では人気ナンバー1なのですが、
お客様はピンクがお好きなんですね?」
「どんなモノにピンクをお使いですか?」
「ピンクの財布をお持ちのお友達がいらっしゃいます?」
などなど、そのお客様が答えやすい質問をいつくか
投げかけてみるのです。
たとえば、こんな答えが返ってきたらどうでしょう。
「この前、美容院で雑誌をめくってたら、
かわいいピンクの財布があったのよ」
これでひとつの仮説が見つかりました。
仮説1:誰かがピンクの財布が売れると考えて、売ろうとしている
続けて第2の仮説が生れます。
仮説2:ピンクの財布がこれから売れるかも
ここで計画派のあなたは、「もし100個仕入れて3カ月でどれくらい売れるだろうか、利益は、在庫管理は?」
行動派のあなたは、「よし、100個発注だ!」
ちょっと待ってください。
スモールステップでいきましょう。
まず、仮説1の検証から始めましょう。
これなら計画派のあなたも、行動派のあなたもすぐにスタートできそうです。
計画派のあなたは、あまり正確なデータにこだわらないのがコツです。
本屋で雑誌をパラパラとめくるくらいでよいのです。
行動派のあなたは、まわりの人に聞いてみるといいですね。
「ピンクの財布って見たことある、どう思う?」
これで立派なテストマーケティングがスタートです。
その後、仮説2を検証するために、ひとつかふたつ販売してみます。
そしてご購入されたお客様に、
またお話を伺うのです。
では、店舗をもたない自社開発商品を自社ホームページで直販している
中小企業ではどうすればよいでしょうか?
基本は実店舗とかわりません。
1.お問い合わせから質問がくる(ピンクはないの?)
2.そのお客様に電話でインタビュー
3.答えやすい質問をいくつか作って、マニュアル化
4-1.お問い合わせの対応に取り入れて反応を集める
4-2.アンケートはがきを購入者に配布
5.集まった反応からサンプルをつくる判断をする
6.サンプルを使ってみる、いろいろな人に見せる
7.サンプルの反応から開発スタートの判断をする
これはひとつのやり方の例ですが、
どんなにお客様の現在の反応を探ってみたところで、
売れるか売れないかは、やってみないとわかりません。
何人に聞けば正解にたどりつく、ということもありません。
しかしスモールステップを踏むことで、大きな間違いを
犯すことなく、方針決定の精度を高めていくことができます。
また、結果的にピンクではなく、ヒョウ柄にたどりついたって
よいのです。
テストマーケティングでいままで見えなかった
ターゲットとニーズが見えてくるのです。
計画派のあなたにも、行動派のあなたにもおススメです。
関連記事:
ソニー、ウォークマン、飛躍の瞬間 2013年4月29日
直販フィードバックループを作れ! 2013年4月27日
直販と技術経営(MOT)2013年4月20日