モノを買うときの、ヒトの意思決定は、
なにが決め手になっているのでしょうか?

たとえば、
夏の暑い昼下がり、
外出して一仕事終えた後、
ちょっと自動販売機で冷たいものでも。

と思ったとします。

考える2

キンキンに冷えたコカコーラを、
ぐいっと飲むと、いい気分になれそうです。

いやいやまてよ、コカコーラは、
糖分がたっぷりというではないか。
やっぱり麦茶にしておこう。

とも考えます。

このコカコーラと麦茶のように、

人の思考には、
2種類のシステムが並列的に
存在している。

という考え方を、

二重プロセスモデル

と呼んでいます。

コカコーラを選ぶように、
直感的、感情的に、目の前の利益を
優先する思考システム(システムⅠ)と、

麦茶を選ぶように、
分析的、合理的に、長期的な視点での利益を
優先する思考システム(システムⅡ)の、

2つの異なるシステムが、
同時並行的に働き、
意思決定に影響を与えている。
と考えるモデルです。

この二重プロセスモデルで、
ヒトの消費行動のいろいろな傾向を、
説明することができます。

次回から、具体例を挙げながら、
モノを買うときの決め手、
について、分析していきます。