昨日の取材、インタビュアーの秋川リサさんと

技術経営(MOT)の話で、盛り上がりました。

まさか秋川さんとMOTの話になるとは予想していなかったのですが、

息子さんが、アメリカでMOT(Management of Technology)

を学ばれたそうです。

 

息子さんに「MOTって何?」って聞いても、

「どうせお母さんにはわからないよ」と言って、

まともに理解していなかったそうです。

私の説明で「ようやくMOTが何か、よくわかったわ。」

と褒められて、まんざらでもない気分です。

 

技術経営(MOT)とは何か?という堅い議論は

ひとまず置いておいて、私が興味があったのは、

「どうやってモノやサービスを創造して、どうやって買っていただくか」

という単純なことです。

 

そのために、ソニーでの仕事を続けながら、

2年間自費で、せっせと夜と土曜日、

飯田橋の東京理科大に通ったわけです。

 

我ながらよく勉強しました。同時によく飲みました。

そこで学んだことは、日本のニッチトップの中小企業経営の

すばらしさでした。

 

そして中小企業が下請け脱却するための、大きな課題が、

直販だったのです。

 

苦労して直販する先に見えるもの、

それは次の飛躍のためのキッカケ

なのです。

 

多くの飛躍した中小企業は、あらかじめ計画したわけではなく、

偶然と必然の重なりの中で、活路を見出した結果として、

ニッチトップというポジションを獲得してきました。

 

それらの成功ケースの一部を切り取って、マネをしても同じように、

成功することはないでしょう。

 

しかし多くのケースからそのエッセンスを抽出して、

企業経営に仕組みとして取り入れることが可能です。

つまり偶然はコントロールできないけれども、偶然を引き起こすための

土台づくりは可能ということです。

 

それが私が考えるマネジメント、技術経営です。

 

そして直販は、飛躍のための仕掛けでもあるのです。

 

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