今年2014年の8月1日、
ローソンはニュースリリースで、
8月12日からおでんを販売開始する
と発表しました。
夏の真っ盛りになぜ?
ローソン曰く、
夏の暑さは8月上旬にピークをむかえ、お盆を過ぎると気温は徐々に下がり始めます。前日よりも気温が下がると“体感温度”も低下し、温かい食べ物への需要が高まります。ローソンは、朝夕が涼しくなり始めるこの時期から中華まんとおでんの販売を開始し、お客さまのニーズにお応えしてまいります。
出典:ローソン ニュースリリース
セブン-イレブンは、
年中おでんを販売している店もあるくらい、
おでんを中核商品と位置づけています。
セブン-イレブン曰く、
おでんが一番よく売れるのは、いつ頃でしょうか?寒さが厳しい12月?それとも1月?いえいえ、セブン‐イレブンで一番おでんが売れるのは、「体感気温」が一番下がる9月から10月の秋口なのです。「体感気温」とは、前日までとの気温差によって肌で感じる寒さ・暑さのこと。たとえば、毎日30度以上の夏日が続いたあとに、急に秋風が吹き25度くらいになると、人は肌寒く感じ、これまでとは違う温かいものが恋しくなります。同じ25度でも、前日まで20度の涼しい日が続いたあとの25度とは、不思議なことに全く感じ方が違います。これが「体感気温」なのです。
出典:セブン-イレブン おでんが一番売れるのはいつ?
ローソンもセブン-イレブンも、
「体感温度」「体感気温」
という前日との気温差で、
夏のおでん販売の理由を説明しています。
しかし、真夏におでんを販売する本当の理由は、
他にあります。それをおおっぴらに言うと、
コンビニは消費者の批判を浴びるので、
言わないだけなのです。
本当の理由とは、
先行広告効果
です。
いわゆる刷り込みです。
真夏におでんがバンバン売れるわけがありません。
ですから真夏のおでんの廃棄率は、
非常に高い値になります。
しかしそもそも仕入れを抑えていますから、
廃棄量はそれほどでもないのです。
それより、コンビニの常連に、
「そろそろだな」
と毎日刷り込む効果の方が大きいのです。
毎日おでんの匂いを嗅いで、
あるとき、ふっと肌寒い日がやってくる。
そのときに
「今日はおでんにすっかあ」
という気分にさせるための仕込みを
しているわけです。
においのコマーシャル
ですね。
真夏の廃棄分は広告宣伝費として考え、
ピークの売上に対する利益で
十分お釣りがくる計算です。
そういうあなたも、
「そろそろおでんの季節かな」
と思っているのでは。