科学的なアプローチで、オーラを解釈しようという試みがあります。ひとつは「共感覚」でオーラを説明しようとする試みです。
共感覚とは、ひとつの感覚刺激が、別の感覚として感じられることです。たとえば、音を聴いて色を感じたりする人がいます。音色という言葉あるくらいですから、不思議ではありません。私には音で色を感じる感覚はありませんが。
ですから、人の顔や姿を見て、色や光を感じる人がいてもおかしくないわけで、オーラを感じるという現象が、一種の共感覚ではないか。という説はそれほど違和感がありません。
いずれにしても、オーラが見えるのは、その対象物がオーラを放っているのではなく、オーラを見ている人の内部的な知覚現象という説は、科学者にも受け入れやすい解釈です。
さらに私は、オーラは共鳴現象ではないかと考えています。
自分の中にある、ある音に関する知識や過去の経験、印象などと、耳から聴こえてくる現実の音が、自己の内部で共鳴し合い、発振することで音の感覚刺激ニューロンから溢れて、色の感覚刺激ニューロンに影響を及ぼす現象。
これでマーケティングを解釈するなら、ヒトにあらかじめあるモノに関する知識や印象を埋め込んでおき、それらと響きあうような刺激を与えることで共鳴現象を積極的に励起し、そのモノに、特別な感情を抱かせることで購入行動に結びつけるという手法といえそうです。