古来、柏手は魂振(たまふり)ともいわれ、
その音で神様を招き寄せ、
互いの魂を振り動かす役割がありました。
神様と己の魂を揺さぶるには、
柏手でいい音を響かせたい。
これが結構難しいのです。
機会があれば、神主さんの柏手をよく
観察してみてください。
力みなく、コンパクトな動きで、
パンパンと小気味よい澄んだ音が
しているはずです。
その音によって、
周囲の空気がピンと張り詰めて、
神主さんの澱みない所作も相まって、
儀式が清々しく感じられます。
柏手のプロ、神主さんの音に近づくには、
ちょっとしたコツがあります。
左手の薬指と小指の付け根の間に、
右手の小指の先が当たるように、
叩いてみてください。
きっといい音がして、
いい気分になれます。
初詣で是非お試し下さい。