戦略思考を”誰でもできる化”するシリーズ、
『誰でもできる戦略思考』
戦略の定義
「市場の中の組織としての活動の長期的な基本設計図」
伊丹敬之『経営戦略の論理』より
の”誰でもできる化”に取り組んできました。最後は、
「市場の中の」。
吉村昭の名作、『漂流』という小説があります。
江戸時代伊豆諸島の鳥島に漂流した船乗りが、12年もの間無人島で生き抜き、無事生還した実話に基づく小説です。数ある無人島小説の中でも群を抜いて面白い。主人公が生還できた理由はずばり、戦略思考です。
小説では、生還するまでやり続ける、主人公が考えぬいた日々の活動の筋書きが丹念に描かれています。
戦略なくして彼の生還はありませんでした。
「市場の中の」というのは、この小説でいうところの無人島のことです。生還するためには無人島という与えられた環境の中で戦うしかありません。無人島から逃れることは生還するまでできません。
ビジネスにおいても、生活においても、自分の身の回りの環境を無視して活動することはできません。その環境分析は、3Cというフレームワークを使うと便利です。
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合コンとMINISTOPを例に詳しく解説しています。
要するに、顧客と競合と自分のことをよく知りましょう。ということです。
お客さんを増やすために、「神奈川で2番めに美味しいラーメン屋」をPRし続ける
という戦略であれば、
顧客は、店の前を通る人やネットでラーメン屋を検索する人
競合は、近所のラーメン屋や検索結果の他のラーメン屋
自分は、自分のお店
のことです。
これらの外部環境、内部環境を冷静に分析して、戦略を練ることになります。
ということで、
『誰でもできる戦略思考』では戦略とは、
「ある環境で一定期間継続する、ヒトの活動の大枠の筋書き」
とひとまず定義します。
これなら、誰でもできそうでしょ!!!
毎日寝る前に歯を磨く
みたいな。
ただ残念なことに、これだけでは肝心なことが抜けています。
次回↓↓↓に続く。
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