『誰でもできる戦略思考』では

戦略とは、

未来のなりたい姿にむかって、
ある環境で一定期間継続する、
ヒトの活動の、大枠の変革の筋書き

と定義します。

私が経営学で最も信頼する伊丹敬之先生による定義は、

「市場の中の組織としての活動の長期的な基本設計図」
「企業や事業の将来のあるべき姿とそこにいたるまでの変革のシナリオを描いた設計図」
伊丹敬之『経営戦略の論理』より

2つに分かれています。
それを「誰でもできる化」し、ひとつにまとめました。

前回↓↓↓までで、



戦略を、

「ある環境で一定期間継続する、ヒトの活動の大枠の筋書き」

とひとまず定義しました。

しかしこれだけでは、なんのためにどんな戦略を立てるのかがわかりません。

それを定義したのが、伊丹先生の2番めの定義です。

「企業や事業の将来のあるべき姿とそこにいたるまでの変革のシナリオを描いた設計図」

設計図には2つのことが書いてあるということです。
1.将来のあるべき姿
2.変革のシナリオ

実は大事なパーツが省略されています。それは、

現在の姿

です。現状把握なしに将来へのシナリオは描けません。
戦略とは、現在の姿と将来の姿のギャップを埋めるための変革のシナリオということなのです。

現在の姿 ⇒ 戦略=変革のシナリオ ⇒ 将来の姿

つまり、

戦略とは変革の筋書きです。
未来のなりたい姿になるために書きます。
その筋書きには、ヒトの継続的な活動を書きます。
準備として現在の自分の姿と環境を分析します。

一文にまとめると、

戦略とは、

未来のなりたい姿にむかって、
ある環境で一定期間継続する、
ヒトの活動の、大枠の変革の筋書き

次回は、この戦略の定義をフレームワーク化して、
フレームを埋めれば誰でも戦略思考ができるように、
実用化します。