戦略とは変革の筋書きです。
『誰でもできる戦略思考』
=== 戦略フレームワーク ===
③現在の姿
④現在の環境
↓
⑦実行するヒト
⑥活動の筋書き
↓
②未来の日付
①なりたい姿
⑤未来の環境予測
★チェック(筋書きは大枠か?継続できるか?)
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⑥活動の筋書き
には、変革の筋書きを書きます。
戦略思考には変革という言葉がぴったりです。
オバマ大統領が選挙戦で使ったスローガンは、
“Change Yes We Can !”
これは「変えることができる」であって、「改めることができる」ではありません。つまり改善ではなく、変革。オバマ大統領候補は市民に変革を訴えました。
革(かわ)
頭から尾まではいだ獣の皮の象形文字です。
「獣」から「皮」とか「肉」という状態に変わることを意味します。
つまり、「革」という字には、今までのやり方を改めて善くするのではなく、「変えて」「新しくする」という意味があります。
しかし、変革という縛りが戦略思考の敷居を高くしていることも事実です。改善案なら容易に思いつくのですが、変革案となると尻込みしてしまいがちです。
「誰でもできる戦略思考」においては、変革にこだわらず改善からスタートしてもよいと考えます。ただし戦略思考における改善はゴールのイメージ=なりたい姿がはっきりしていることが大切です。
たとえば、経営改革の代表的な改善策=コスト削減
コスト削減が戦略的でないと思われてしまうのは、コストを削減するという手段が目的になりがちだからです。ゴールのイメージが、単なるコストが下がったイメージでしかない。
コストを削減してどうなりたいのか。なりたい姿を明確にしましょう。
・もっと手頃な価格に下げてたくさん売るためにコストを下げる
・新商品の開発に投資する資金を捻出するためにコストを下げる
・利益を増やしてみんなの給料を上げるためにコストを下げる
いろいろな、なりたい姿があります。
今とは違う一新したゴールのイメージを持つことが、単なる改善案にとどまらない変革する戦略思考につながります。なりたい姿が明確になれば、コスト削減は実は、戦略オプションのひとつでしかない。他の筋書きもありそうだ。ということに気づくでしょう。
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