警察庁交通局が2014年2月に公開した、
「平成25年中の交通死亡事故の特徴及び
道路交通法違反取締り状況について」
によれば、
交通事故発生件数
交通事故死亡者数
両方が9年連続で減少しました。
交通事故に関して、日本がより安全な国に
なっていることは、素晴らしいことですね。
出典:警察庁交通局
これがそのグラフです。
両方共劇的に減っていますね。
発生件数(青)、24時間以内死者数(赤)の
グラフに着目すると、次の2つの変化点が
あったことがわかります。
平成5年(1993年):
交通事故発生件数と死者数の増減が連動しなくなり、
平成11年まで、発生件数は増え続けたのに、
死者数は減り続けた
平成17年(2005年):
増え続けていた交通事故発生件数が減少に転じた
さまざまな要因による相乗効果ですが、
死者数が減少したのは、
エアバッグ装着率の向上
が大きいと言われています。
2005年までに車のエアバッグ装着率は
ほぼ100%になりました。
加えて、シートベルト着用率も90%程度まで
上がり、死者数減少に大きく貢献しました。
交通事故発生件数が減少したのは、
飲酒運転の厳罰化
の影響といわれています。
しかし、本当に厳罰化すれば減るのでしょうか?
2007年からの飲酒運転厳罰化に加えて、
実は、その前年から
駐禁取り締まりの民営化
がスタートしました。
警察の交通課は、それまで駐禁取り締まりに多くの
時間を割いていましたが、
飲酒運転や速度超過の取り締まりに力を
入れるようになり、
交通事故の減少に寄与しました。
駐禁チェックのおじさんたちが、
ウロウロしていることが、
まわりまわって、交通事故減少に
つながっているんですね。
物陰にねずみ捕りの警察官が隠れていたり、
ついついスピード出してしまう道に、
白バイがスタンバっていたりするのを見ると、
「他にやることいっぱいあるやろ!」
と思ってしまいますが、
それはそれで交通事故減少に着実につながって
いそうです。