PDCAをまわそう。
合言葉のように業務でよく使われます。
きっちり運用できている組織もあれば、
PDCAなんて、うまくいったためしがない。
という組織もあります。
私の経験では、PDCAという
フレームワークは、
あまりうまく機能しきれていない。
感じています。
PDCAの誤った日本語訳に惑わされて、
本質が組織内で共有されないまま、
無理に適用して失敗する。
というパターンが多いのでは、
と思っています。
P:Plan(計画)
D:Do(実行)
C:Check(評価)
A:Act(改善)
このように日本語訳されています。
まず、計画ですが、
これを目標設定ととらえている
ケースを多く経験しました。
目標ですから、数値で表そう。
数値で表せる目標と言えば、
年間や月間の売上計画がいいだろう。
この考え方は、だいたい失敗します。
売上計画という組織にとって、
大切な数値目標は、
非常にたくさんのパラメーター
によって意図的にマネジメントが
策定するものです。
PDCAサイクルをまわすには、
期間も長く、なにを改善すべきがが、
明確にしにくい目標値です。
計画は、
Action Plan:行動計画
と考えましょう。なにか仮説を検証するために、
どんな行動をするかを計画するのです。
たとえば、こんな行動計画です。
仮説:最近シュークリームの売れ行きが
落ちているのは、バニラビーンズの
量を減らしたからだ。
行動計画:バニラビーンズの量で、
どれくらいリピート意欲が変わるか、
まずは従業員で、試食会を開こう。
ここで、いきなりバニラビーンズの
量を増やして、リピート率を測定
しよう。としないことです。
結局、それではどんな結果が出ても、
よくわからない、次のサイクルに
確信をもてないことになるのです。
私はPDCAなんて、
組織で本質を共有しにくい言葉を
使うよりも、シンプルに、
仮説と検証のサイクルをまわす
といったほうがよいと思います。そしてこのサイクルをうまく回すコツは、
次の3つです。
1.ちいさく回す
2.はやく回す
3.たくさん回す
これができていないと、
大きなサイクル、長いサイクルは、
うまく回せないのです。
次回はもっと詳しく、
3つのコツについて説明します。
PDCAをまわそう。
から、
仮説と検証のサイクルをまわそう。
へ。
言い方をかえるだけで、
ちょっと地に足がついた感じが
しませんか?
直販売上アップのためには、
地に足がついた地道な活動が必要です。
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