コンビニに並ぶ数々の缶チューハイ。各社なんとか手にとってもらおうと、ネーミングや缶のデザインに工夫がこらされています。
これ↓が昨年の春限定缶チューハイランキングトップの、【タカラ缶チューハイ】すりおろしいちごの缶デザイン。
出典:宝酒造CANチューハイすりおろしシリーズ
そしてこれ↓が、【キリン氷結】とちおとめ。
出典:キリン氷結
キリン氷結、圧倒的にキラキラしてますね。缶の表面がデコボコしていますが、これは実際に缶に凹凸がつけられています。氷結の冷たさや爽快感がこのデコボコで表現されています。
このデコボコには、日本が誇る折り紙技術「ミウラ折り」が使われています。三浦公亮東大名誉教授が1970年に考案した、NASAも採用しているミウラ折り(ミウラ折りについてはWikipediaに詳しい)。
円筒に使うと、単なる円筒よりも折り目があるほうが強度が高いという特長があります。東洋製罐がその特長を活かしてミウラ折りのパターン刻んだ缶を開発。ダイヤカット缶と呼ばれ、スチール缶を30%も軽量化することに成功しました。1995年缶コーヒーに採用され、アルミ缶の氷結に採用されたのが2001年。
氷結は缶を開けた時、パキパキっと音がします。
この音が氷結のブランドイメージを見事に表しています。内圧でかからなくなるとダイヤカット缶は折り目があるので、ほんのすこし収縮します。このときにパキパキっと音が出ると同時に強度が上がるようになっています。
すごい技術ですね。
今後是非氷結のプルタブを意識して開けてみてください。