コメダ珈琲
行ったことありますか?
出勤前のモーニングで、
毎朝利用していた時期がありました。
あのソファがなんとも居心地が
いいんですよね。
あつあつのトーストとゆでたまごも
毎回楽しみでした。
全国480店舗以上のFC展開。
この2月に投資ファンドが、
全株式取得して、
話題になりました。
それほど魅力ある事業形態
ということなのでしょう。
飲食業の営業利益率が一般的に9%。
コメダの営業利益率はなんと17%。
仕入れと人件費の極限までの効率化が、
高い営業利益率のポイントです。
ただしいくら高効率経営といっても、
お客さんが入らなければ、
元も子もありません。
コメダのコーヒーは400円(関東圏)。
朝11時までは、
コーヒーに、
厚切りトーストとゆでたまごが
「無料」で付いてきます。
この「無料」という磁力は、
強力です。
直販するときに、必ずこの「無料」
というキーワードを、
どこかに取り入れることができないか、
検討しましょう。
マックのそこそこのコーヒーが、
朝100円で飲めるのですから、
コメダの400円コーヒーの値段の中に、
トースト代とゆでたまご代は、
含まれています。
ファミレス、ファストフード、
どこもモーニングを格安で提供して、
頑張ってますが、席をいっぱいに
するのに苦戦しています。
コメダは違います。
朝早くから、近所の60代以上で、
にぎやかなのです。
昔ながらの喫茶店の雰囲気で、
「無料」サービス満点で、
いつまでしゃべっていても、
心地よく長居させてくれるコメダを、
この世代は毎日のように利用します。
コメダの優れているところは、
これで終わりでないところです。
11時までは60代以上
というターゲットを「無料」作戦で、
ひきつける。
お昼は、子連れの主婦がターゲット。
午後は、打ち合わせに使うサラリーマン。
夕方は、勉強をする学生。
時間帯ごとに明確にターゲットを変えて、
来客数を増やす一方で、
一日の来店客のピークを平準化することで、
人件費の無駄をなくしています。
直販でターゲットを明確に絞ることは、
必須の考え方ですが、
さらに商品別、季節別、時間帯別に、
きめ細かくターゲットを変化させる
ことを、改めて考えてみましょう。