イノベーター理論は、
新製品の販売を考えるときに、
とてもシンプルで使いやすいフレームワークです。
イノベーター理論でいう、イノベーターという人たちと、アーリーアダプターという人たちでは、何が決定的に違うのか考えてみましょう。
イノベーター理論では、新製品にまず飛びつく人たちをイノベーターと呼んでいます。市場全体の2.5%のごくわずかな人たちです。
日本という大きな市場を考えて、全人口のうちの2.5%がイノベーター。と考えることも間違いではありませんが、ある特定の市場を切り出した時、その想定市場のすべてのパイを100%としたときの2.5%と考えたほうが、このフレームワークは使いやすいでしょう。
電動アシスト自転車の新製品に飛びつく人たちと、新しいラーメン屋ができたらすぐに入店する人とは、必ずしも重ならないからです(重なることも多いですが、、、)。
さて、昨日紹介した
充電いらずの電動アシスト自転車
これを買う人は間違いなく、イノベーターです。
イノベーターは、新しもの好き。
「いままでにない◯◯」
「革新的」
という言葉にめちゃめちゃ弱い人です。
出典:FILET magazine
一方、イノベーターが買い始めたのを横目で見ながら、これは流行るか、流行らないか、自分にとってメリットがあるか、ないか。と逡巡している人が、次の13.5%のアーリーアダプターという人たちです。
この人達はベネフィットで動かされる。と言われています。つまり新商品は、「新しい」というだけで2.5%のイノベーターには買ってもらえますが、市場にベネフィットを訴求できないと、次の13.5%のアーリーアダプターには買ってもらえません。
イノベーターは、革新的なものを人より早く手に入れる。というメンタルベネフィットに突き動かされています。アーリーアダプターはそれ以外のベネフィットを見極める人です。
これが両者の決定的な違いです。
アーリーアダプターには、もうひとつイノベーターにはない重要な側面があります。それは次回。