2.5%のイノベーターは、革新的なものを人より早く手に入れる。というメンタルベネフィットに突き動かされている人。
13.5%のアーリーアダプターはそれ以外のベネフィットを見極める人。
少し、彼らのSNSの使い方を覗いてみましょう。
▼イノベーターのTwitter
買ったよー(^O^)
▼アーリーアダプターのblog
買いました。
これは流行ると思う(^^)v
なぜなら、、、
このように、両者は使うSNSも違います。
イノベーターが自己の満足を重視しているのに対し、アーリーアダプターはblogで、なぜ自分が買ったのか、どこが評価できるのかを「誰か」に説明しようとします。
これがアーリーアダプターの極めて重要な役割です。
なぜなら、アーリーアダプターの意見によって買うかどうかを決めようとしている人たちが大勢いるからです。
彼らが、アーリーマジョリティと呼ばれる34%の人たちです。彼らもイノベーターと同様、人より早く新しいものを手に入れたいと望んでいます。しかしイノベーターのように誰も手にしてないものに手を出すことは決してしません。そしてアーリーアダプターのように、きっちり商品のベネフィットを見極めたいとも思っています。しかしアーリーアダプターのように自ら進んで情報収集して、評価したりするまでの行動はしません。
アーリーマジョリティは、様々なアーリーアダプターが発信するプラスやマイナスの評価を見比べながら、「これは確かに自分にとってもベネフィットがある。」と確信をもったときに購買行動に移ります。
アーリーマジョリティは、自分こそ流行の最先端だと自負しています。しかし客観的に見て、最先端はイノベーターであり、先端はアーリーアダプター。アーリーマジョリティは、一歩先を歩く人です。
マラソンなら、向かい風を受けながらも先頭を走るランナーがイノベーター。先頭を走ることに快感を感じています。第1集団がアーリーアダプター。極めて冷静に状況判断しながら金メダルを狙っています。全参加者のうちの半分より上位にいるのがアーリーマジョリティです。平均よりは速い人たち。
このアーリーアダプターとアーリーマジョリティの違いは甚だしく、新製品を普及させるためには、この両者の間の深い溝(キャズム)を越える必要がある。と唱えたのが、ジェフリー・ムーアの「キャズム理論」です。
キャズム理論はハイテク業界に適用される古い理論ですが、いまだに色褪せることのなく様々な業界にも適用できる「使えるフレームワーク」です。
次回は、アーリーアダプターとキャズムの関係について解説します。
アーリーアダプターの役割とアーリーマジョリティの勘違い
マラソンで第1集団と第2集団の間には、いつも大きな隔たりがあります。この隔たりがキャズムのイメージです。
第2集団はテレビ中継されることもありません。テレビだけ見ているとまるで存在しないかのようです。つまり第1集団と第2集団は、まった…