以前、話の順番で印象がガラッと変わる例を、
おにぎりマネージャーの例で解説しました。
ゲインロス効果と呼ばれています。もっとわかりやすいゲインロス効果の例がネットに上がっていたのでご紹介します。
「女子大生がキャバクラでバイトしている」
と聞くとふしだらに聞こえるけど、
「キャバクラ嬢が昼は大学で学んでいる」
と聞くとまじめに聞こえる。
5年前にTwitterで話題になったネタです。
集合で考えると、よりわかりやすく理解できます。
女子大生かつキャバクラ嬢である集合は女子大生やキャバクラ嬢全体から見るとごく少数派です。
女子大生とキャバクラ嬢を比較した時に、一般的に、
女子大生はよりまじめで、キャバクラ嬢はよりふしだら
というイメージがあります。必ずしもそうではないのですが、、、
「女子大生がキャバクラでバイトしている」
というときは、
まじめな女子大生の中に、稀にふしだらなキャバクラ嬢が含まれている。とイメージします。
一方「キャバクラ嬢が昼は大学で学んでいる」
というときは、
ふしだらなキャバクラ嬢の中に、稀にまじめな女子大生が含まれている。とイメージします。
つまり先に話題に出た集合が母集団、あとで話題に出た集合が母集団の中の標本、と無意識にイメージする傾向があるということです。
そしてふたつの集合が、
「よい」⇔「わるい」
「善」⇔「悪」
など、わかりやすい対比イメージとして認識されるとき、ゲインロス効果がはっきりと現れます。
営業成績は極めていいが、性格が悪い人
はあまり雇いたくないですが、
性格が悪いけど、営業成績が極めていい人
は雇ってみたくなりますね。
でもこれ同一人物です。
売り込む側とすれば、
話の順番に配慮しましょう。
消費者の立場としては、
話の順番でごまかされないように気をつけましょう。
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