料理番組といえば、
NHKの「きょうの料理」や
「キユーピー3分クッキング」しかなかった時代、
異彩を放った料理番組がありました。
「料理天国」
子供の頃、我が家では土曜の夕方6時から見る
テレビ番組は料理天国と決まっていました。
料理バラエティーというジャンルを切り開いた
と言われているこの番組は、
1975年から1992年まで続いていたようです。
昨日、この番組に出演していた龍虎さんの訃報を
知り、何十年ぶりかに料理天国のことを、
思い出しました。
いまだに料理天国のテーマ曲を口ずさむことが
できることに驚きました。
もし忘れたという方は、こちらをご覧ください。
司会の吉村真理さんのセリフ、
「おいしい料理とおいしいお酒があれば、
この世は天国」
このセリフに少なからず影響を受けている
自分がいます。
たった30分の中に、洋の東西を問わず、
料理の楽しさが詰め込まれていました。
料理天国の様々な試みが、
その後の料理バラエティーの原型に
なったのではないでしょうか。
「孤独のグルメ」の、ちょっとした寸劇や、
ただ食べるだけという紹介の仕方にも、
きっとつながっています。
料理天国で龍虎さんが蝶ネクタイをして、
背筋を伸ばして優雅にワインを飲むシーンを
思い出します。
龍虎さんのご冥福をお祈りします。
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