NHKの長寿番組『きょうの料理』。
テーマ曲に使われているのがコレ↓↓↓



きょうの料理がはじまった1957年以来、
現在まで50年以上にわたって愛され続けているテーマ曲です。

作曲は冨田勲。

放送開始の前日に、「明日までにテーマ曲を作れ」と言われてすぐに階段を駆け上って作ったというから驚きです。

当時のNHKでは、そのような突貫工事が当たり前だったようです。

冨田勲がまず考えたのが、リソースの把握と確保。
放送会館の中でたまたま打楽器ばかりの生放送をやっていると知るやいなや、スタジオに駆けつけてマリンバ3人、ベース、ドラム、ギターがいることを確認。そしてすぐさま、その後のスケジュールを押さえました。

次がテーマ曲の構想。
戦後12年が経過し、ようやく「もはや戦後ではない」と言われ始めたこの頃。まだまだ十分に食料がない時代に、いかに美味しく食事をするか、をテーマとし、まずはまな板をたたく音をウッドブロックで表現することにしました。そしてマリンバを中心にした構成の曲を、屋上のプレハブ小屋で一気に書き上げました。

ウッドブロック

そんな突貫でつくった曲が50年以上も廃れないテーマ曲になりました。

ありあまる時間、限界のない予算、いくらでもいる人材、
そんなものを集めてモノを創るより、

限られた時間、限られた予算、少ない人材、
今あるもの、今できることで一気呵成にモノを創ったほうが、
よいモノができると、私は考えています。

本日2015年7月17日、安部首相は5年後の東京オリンピックに向けて、新国立競技場の設計をゼロベースで見直す決断をしました。

5年後だけどもう間に合わない、1300億の予算だったけど2520億になっちゃった(もっと増えるかも)、責任はとらないけど一旦決まったことは絶対に変えようとしない大勢の人々。

そんな状況から一転して、これからゼロベースでも間に合わせる、2000億は絶対に超えさせない、首相が決断。

予算を当初の1300億円死守にすれば、
とってもいいモノができそうな予感。