『誰でもできる戦略思考』
=== 戦略フレームワーク ===
③現在の姿
④現在の環境
↓
⑦実行するヒト
⑥活動の筋書き
↓
②未来の日付
①なりたい姿
⑤未来の環境予測
★チェック(筋書きは大枠か?継続できるか?)
①なりたい姿
②未来の日付
③現在の姿
④現在の環境
まで埋めたら、
必要であれば、
⑤未来の環境予測
2020年は東京オリンピックがある。というような予測可能な未来は、なりたい姿に深く関わっているなら考慮すべきです。しかしムーアの法則でさえも5年後はどうなっているかわかりません。ほとんどの予測ははずれるものなので、未来の環境予測はほどほどに。
そしていよいよ、
⑥活動の筋書き
ここが戦略の本質です。①~⑤はその準備だったわけです。
①なりたい姿
③現在の姿
このギャップを明確にして、その間を埋める筋書きを考えます。
ちょっと難しく感じますが、筋書きとは行き方です。
東京駅から原宿へ行くのに、
東京駅⇒(中央線)⇒新宿駅⇒(山手線)⇒原宿駅
東京駅⇒(山手線)⇒原宿駅
東京駅⇒(丸ノ内線)⇒国会議事堂前⇒(千代田線)⇒明治神宮前駅
様々な行き方、考え方があります。
そのそれぞれのパス(Path)のつながりが筋書きであり戦略です。
だから難しく考える必要はありません。
ひとつに決めずにいろいろな行き方をまずは書き出してみることです。
とかくひとつに決めて、その詳細調査、詳細設計、詳細戦術に向かいがちです。そこをグッとこらえて、必要最低限の調査にとどめます。そして行き方に加えて考え方を抽出します。
東京駅⇒(中央線)⇒新宿駅⇒(山手線)⇒原宿駅
[少しでも早く]
東京駅⇒(山手線)⇒原宿駅
[乗り換えを少なく]
東京駅⇒(丸ノ内線)⇒国会議事堂前⇒(千代田線)⇒明治神宮前駅
[目的地が明治神宮前駅周辺]
原宿駅から明治神宮前駅の交差点までは、徒歩で5分くらいかかります。原宿というぼんやりしたイメージではわかりませんが、明治神宮前交差点付近に行くには、
国会議事堂前⇒(千代田線)⇒明治神宮前駅
がとても重要なパスになります。
こういう要になるパスを見つけることが、戦略思考の目的です。
そして要になるパスの前後のパスをしっかり設計する。
それが全体の筋書きになります。
筋書きを考えているうちに、
「そういえば、行きたいところは原宿じゃなくて、明治神宮前駅の近くだった」
というように、なりたい姿を修正していって、まったくかまわないのです。
そうやって、いったりきたりするための思考ツールが、この戦略フレームワークです。
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