前回、



戦略フレームワークと埋める順番を紹介しました。

『誰でもできる戦略思考』
=== 戦略フレームワーク ===

③現在の姿
④現在の環境

⑦実行するヒト
⑥活動の筋書き

②未来の日付
①なりたい姿
⑤未来の環境予測

★チェック(筋書きは大枠か?継続できるか?)

番号は順番です。

まず、①なりたい姿と未来の日付を書き込みます。
次は③現在の姿と④現在の環境です。

現状把握する前に、なりたい姿を設定するのは深い意味があります。それは、前回を参考にしてください。

 

また、実際面でも大きな意味があります。
現状把握というものは、いきなりやり始めると際限がありません。たとえば現在の経営状態の把握、業界の現状、日本の景気、世界の経済事情と、ミクロからマクロまで現在の環境分析は様々な切り口があります。できるかぎり絞って分析したい。

なりたい姿が決まっていれば、なりたい姿と現在の姿のギャップのある部分だけに絞ることができます。このギャップを把握することが本来の目的です。ギャップを認識してはじめて、そのギャップを埋めるための筋書きを考え始めることができます。これが戦略思考の根幹です。

③現在の姿は、自分自身のなりたい姿とのギャップを、④現在の環境はその現在の姿とギャップを生み出す要因になっている外部環境について分析します。

ラーメン屋

たとえば、売上をあげたいラーメン屋さんであれば、

①なりたい姿:地域でナンバー2の人気ラーメン屋になる
②未来の日付:半年後
③現在の姿:売上、客数、売れ筋、客層、立地、キャッチコピーなど
④現在の環境:地域ナンバー1店の分析、地域の他のラーメン屋の分析、地域の嗜好性、店の前を通る人のセグメント分析など

半年後にナンバー2という具体的な目標があるからこそ、分析項目を絞り込むことができます。また、分析結果を見る切り口を定めることができます。切り口のないデータは、ただの数字の羅列でしかありません。そこから有効な戦略が生み出されることは決してありません。