リスクヘッジ
ヘッジというワードを私が知ったのは、LTCMというヘッジファンドが破綻した1994年ごろでしょうか。ヘッジというワードを使うと、投資や金融にも意識高いよアピールができる雰囲気があります。
ヘッジは、もともと生け垣や垣根のことなんですね。
防御をしたり保険をかけたりする意味から転じて、リスクを分散したり、あらかじめ手を打つ意味で使われるようになったようです。
リスクの取り方は、ほんとに人それぞれで、他人と意見を合わせるのは一苦労です。まだ起こってもいないことに対して、あれこれ心配するわけですから、心配症の人は人一倍心配するし、楽観的な人は心配し過ぎを嫌います。
生命保険は、「明日死んだらどうする?」みたいな命題に対して「残された家族」を強く意識する人もいれば、「オレは明日は死なない」と言い切る人もいます。
投資の世界では、ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンが当たり前で、それ以上でもそれ以下でもありません。たまにローリスク・ハイリターンの甘い誘惑がありますが、パチンコで大当たりしたとか、宝くじで1等に当たったハナシと大差ありません。
ギャンブルは賭けなければなにも変わりません。当たるときは当たるし、当たるより高い確率でハズレるだけのことです。
リスクへの対処感覚を身につけるには、株やギャンブルの実践(ちゃんとお金をかける)が最適だと思います。自分の弱さに気づくことができますし、理屈ではどうにもならない不条理を味わうこともできます。結局勝負どころと引き際のタイミングがすべてですが、必勝法などありません。自分の決断がすべてです。
リスクヘッジなんて高尚な言い方をしたところで、本当にリスクがヘッジできるわけではなく、最後は胆力で決まります。
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