ボトルネックについては、この本がオススメ。

『ザ・ゴール』エリヤフ・ゴールドラット



文体が小説仕立てで、一気に読み進めることができます。「倍返し」の『半沢直樹』より面白いかも。

アメリカで250万部のベストセラーになったのに、17年間意図的に日本で出版されなかったといういわくつきのビジネス書。その理由を著者は、

「日本人は、部分最適の改善にかけては世界で超一級だ。その日本人に『ザ・ゴール』に書いたような全体最適化の手法を教えてしまったら、貿易摩擦が再燃して世界経済が大混乱に陥る」

とコメントしています。これはちょっと大袈裟。

ザ・ゴールでは生産プロセスの改善を題材に話を進めていますが、ここに書かれていることはあらゆる分野のマネジメントに適用できる問題解決、業務改善、効率化の基礎的思考法です。

Aという作業をしてその結果をBという工程に受け渡す。Bの結果をさらにCという工程に受け渡す。

作業というのはたいていこうやってシリアル(連鎖的)につながっているものです。

砂時計Bという作業がとても時間がかかりボトルネックになっているのに、AやCの作業効率をどれだけ改善しても全体の効率は改善しません。砂時計であれば、一番細いところを太くしよう。簡単にいえばそういう話。

なにかを改善するときは、できるところから手をつけがちですが、まずはボトルネックを見極めてから、そこを攻めるのが鉄則。当たり前のようで忘れがちなことです。