学生時代、バイト先の喫茶店に置いてあったのがコレ。
出典:クラフト パルメザンチーズ
クラフト パルメザンチーズ。
この喫茶店の名物は、熱々の鉄板で提供されるナポリタン。必ずパルメザンチーズとタバスコを一緒にテーブルまで持って行きました。学生たちはこのチーズをバカバカかけるので、喫茶店のママがいつも怒っていました。結構高いのです。
日本のナポリタンがナポリのパスタとは異なる道を歩んだのと同じように、パルメザンチーズもイタリアのパルミジャーノ・レッジャーノとは別物としての歴史を持っています。
パルミジャーノ・レッジャーノを名乗ることができるのは、イタリアの決められた地域で作られ認定を受けたものだけ。パルメザン=parmesanは、イタリア語パルミジャーノ=parmigianoの英訳ではありますが、クラフトのパルメザンチーズの原料は、
米国産ナチュラルパルメザンチーズ100%
ですから、パルミジャーノ・レッジャーノではありません。ナチュラルチーズは保存期間が短いですが、クラフトのパルメザンチーズは、ナチュラルチーズを熱して塩分を加え、粉末状にして水分を抜くことで9ヶ月という長い賞味期限になっています。
とても使いやすい粉チーズですが、EUではパルミジャーノ・レッジャーノの規格に合わないチーズに「パルメザンチーズ」という名前をつけることは禁止されています。ですからナポリタンに盛大にパルメザンチーズをかけて食べることができる私達は、ある意味幸せなことなのです。
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