直販コンサルタント島が見た、
「飛躍の瞬間」
シリーズ第1回
今回から、
「飛躍の瞬間」シリーズをスタートします。
企業や個人がブレイクする
飛躍の瞬間には何があったのか?
そこからなにを学び、
なにを直販売上アップに活かすのか。
第1回は、
「いつやるか?」「今でしょ!」
で大ブレイクの林修先生。
小学校では太っていて
「デブメガネ」と呼ばれて
いました。
頭がよく、教えるのがうまいので、
友達から重宝され、
いじめられることはありませんでした。
全国模試No.1の彼は、
東大にラクラク合格。
しかし合コンでは、「デブ」と
言われて完全に対象外。
そこで、一発発起、
「やせるなら、今でしょ!」
とあらゆるダイエット法を研究。
フレンチダイエットなる独自の
ダイエット法を実践し、
100kgあった体重を、
3か月で70kgにまで落としました。
痩せてモテるようになった林先生は、
デートのお金を家庭教師で、
稼ぐようになります。
瞬時に生徒の問題点と
最適な教え方を見抜けた
林先生は、水を得た魚の
ように生徒たちを成功に
導きます。
ところが大学卒業して入社した
日本長期信用銀行を半年で見限って
退社。
その後、ギャンブルに狂い借金1800万円
にまで落ちぶれます。
その状況を打開するために、
「自分が一番得意な勉強を仕事に」
と思い立ち、学習塾で教え始めました。
その後東進ハイスクールに採用された
林先生は、東大特進クラスで、
その実力を開花させます。
毎回の講義を、
ものすごい時間をかけて準備。
テクニックだけでなく、
受験生を燃え上がらせる言葉は
なんなのか。
を日々追求し、あるときふいに
口についたのが、
「じゃ、いつやるか?」
「今でしょ」
のフレーズ。
これが東進のCMに使われたのち、
トヨタのCMに採用され、ブレイク。
このフレーズを口にした瞬間が、
まさに飛躍の瞬間です。
では、なぜこの瞬間が訪れたのでしょうか。
それは、「教える」という技術を
常に磨き続けた、林先生のたゆまぬ
努力にあります。
MOT(技術経営)では、これを
技術の蓄積
と呼びます。
技術の蓄積は一朝一夕では、技術革新
に結びつきません。
どんな企業にも個人にも技術の蓄積は
起こっています。その技術を磨き続けなければ、
飛躍の瞬間は決して訪れません。
林先生のケースでは、自分が最も得意と
する技術
(またはUSP:Unique Selling Proposition)
を徹底的に磨くことで、
予備校の中でもカリスマのポジションを
獲得しました。
また、顧客(東大受験生)のために、
テクニックだけでなく、受験生に最も
大事なモチベーションアップのための、
工夫をこらしたのが、
「言葉」だったのです。
林先生は、こう言っています。
「一つ勝てることがあれば、
あとは全部負けてもいい。」
これは中小企業や個人が、
直販でポジションを築くために、
必須の考え方です。
そしてひとつ勝てること(技術)を、
たえず磨いていくことで、
飛躍の瞬間は必ず訪れるのです。
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