先日の記事では高校野球の美談を書いているつもりが、最後は日本の将来のポジショニング戦略のハナシと混ざってしまいました。
日本がセンター前にヒットを打った時、1点とれるかとれないか。それが次の日本の100年を決めるかもしれません。
今後100年以内に起こる日本を取り巻く変化を、野球の試合で表現すると、こんな夢想が、、、
1回表:0点に抑える=鎖国
1回裏:1点先取=明治維新、日露戦争
2回表:10点取られて戦意喪失=敗戦
2回裏:10点取り返して復活=昭和の高度成長
3回表:3点取られる=平成の経済停滞長期化
さて3回裏、
中国での大規模な原発テロを発端に全世界の原発が停止=1アウト
その影響で原油価格が暴騰=2アウト
世界的大不況が長く続き、日本経済も徐々に追い込まれていく。
窮地に陥った日本は、原油にかわる画期的な海底資源発掘技術を開発=ヒット
さらに海底資源を低コストで電気に変換する技術を開発=盗塁成功
2アウト2塁
日本海に大規模な海底資源を発見=センター前ヒット
このとき、海底資源争奪第3次世界大戦を勃発させてはいけません。2塁ランナーをホームに帰して、日本が紛争回避に貢献し、日本が世界の国々から感謝されるような立場であってほしい。
そのための日本のポジショニング戦略は現時点ではどうあるべきか。
先の第2次世界大戦において、日本は石油の兵糧攻めにあいました。追い詰められた日本は窮鼠猫を噛むような形で、太平洋戦争に出て行きました。
今後、肥大化する中国がエネルギー資源やレアメタルなどを求めて、イニシアチブをとりに外に拡張していくのは必然。中国を孤立させればかつての日本の二の舞いに。かといってやりたい放題を許すわけにもいきません。
世界の中での日本の役割は、地理的にも、政治的にも、非常に重要であり、世界から期待されています。そのために日本はポジショニングを戦略的に積極的に築いていく必要があります。
平和のために。
私達ひとりひとりがその具体的戦略を策定するのは、かなり力不足です。我こそは安部首相に変わって戦略立案してみせる。という方を除いては。誰にでもすぐにできることは、目先の脅しに屈しない戦略思考を身につけることです。
戦争こわい!いやだ!反対!
原発こわい!いやだ!反対!
これはこれで真っ当な発想だと思うのですが、江戸時代と違って、せっかく市民が民主主義を獲得したのですから、お国の戦略にただついていって文句言ってるだけでは惜しい。平和を守るために市民も戦略思考を身につけて、議論に参加して、ひとりひとりが的確な判断ができるようになりたい。
次回以降、誰でもできる戦略思考、について考えていきます。