「ほこ×たて」の名物対決と言えば、
絶対に穴の開かない金属 VS どんな金属にも穴を開けられるドリル
どんなものでも破壊する鉄球 VS 壁、バリケード、防弾ガラス
どんなものでも吹き飛ばす風力マシン VS どんな強風でも壊れない傘
何でも踏み潰すロードローラー VS 絶対につぶれないポール
などなど。
これらは、なんといっても見た目にわかりやすい
対戦でした。
まさに、矛と盾の関係にあるものを、
直接ぶつけることで、
決着が明らかでした。
どんなものでも○○○
絶対に○○○
などという言葉を使っている時点で、
この対決は、
科学的
なものではないですし、オリンピックのような、
厳格なルールの下で行われる
競技
でもないことは明らかです。ほこ×たて対決は、
エンターテインメント
なのです。
私が子供の頃、
びっくり日本新記録
という番組がありました。
これが大好きでした。
プールのうえの30cm幅の板を、
自転車でどこまで走れるか
とか、
自転車でウィーリーしながら、
何m走り続けることができるか
とか、
毎週毎週、手を変え品を変え、
様々な記録に素人がチャレンジする
ユニークな番組でした。
鳥人間コンテストは、
ここから派生して、
競技化したものです。
![とび](http://plus2.jp/wp-content/uploads/2013/10/6f50a58066d384828aeaad05ef287e07.jpg)
私がワクワクしたのは、
挑戦者たちが、
様々な工夫や戦略を駆使して、
記録を伸ばしていくところでした。
競技化された鳥人間コンテストでは、
さらにそこに、
技術
の向上が加わりました。
しかし、技術力だけでは記録は伸ばせず、
最後は人間力みたいなものが、
記録を左右するという、
人間くささ
が好きでした。
「ほこ×たて」に登場する、
ニッチトップのすばらしい中小企業も、
技術力がすばらしいだけでなく、
そこに、人間くささ
を感じる企業ばかりでした。
少年時代に、びっくり人間新記録を見て、
ワクワクしたように、
ほこ×たてを見て、
技術と技術のぶつかり合い、
人間と人間のぶつかり合い
を見て、
ワクワクする少年少女が増えればいいな。
と思っていました。
ほこ×たても、
ネタ切れなのか、
最近はつまらない対決が増えていきました。
視聴率という数字が目的化して、
数字を追い求めた結果でしょう。
ゴールデンに移りさらに視聴率アップの
強迫から逃れられず、
今回の放送中止につながる、
演出過剰
につながっていったのでしょう。
ほこ×たてに本当に追い求めてほしかった
ものは、
創意工夫や技術向上が、おもしろい、ワクワク
するもの。と考える少年少女を増やすこと。
です。
それでこそゴールデンに移った価値がある
というものです。
ワクワクする番組をつくれば、
結果は必ずついてくるものです。
![万国旗](http://plus2.jp/wp-content/uploads/2013/10/90f33156875094af8725cee38bffbe86-150x150.jpg)