はじめてのテレビ出演は、
テレビを制作する側の論理に、
私がはじめて触れる機会
にもなりました。

その後、何度かテレビに出ることもあり、
このときの貴重な経験が土台になりました。

ソニーで自分が開発した商品の、
コマーシャルを企画することになったのも、
そういう経験があったから
できたことでした。

結局、そのCMに自分が出ることに
なったので、これは完全に、
自作自演乙ですね。

 

テレビは、どんな番組であれ、
「演出」から逃れることはありません。

写真も、、
時間と空間からなる現実を、
レンズを通して切り取った時点で、
それは「演出」と呼べるでしょう。

ビデオカメラレンズ

私の関わる直販は、
商品の魅力を、
あるレンズで切り取って、
お客様と直接コミュニケーションをとる
仕事です。

演出の出来、不出来で、
明確に販売の数字が変わります。

テレビも、
いいわるいは別にして、
視聴率という明確な数字を、
追いかける限り、
演出にこだわるのは当然です。

 

ときには勇み足もあるでしょう。

 

しかし、忘れてはならないのは、
数字は追い求めるものではなく、
あくまで改善の指標でしかない。
ということです。

直販で言えば、
追い求めるべきことは、

「このすばらしい商品を、
たくさんの人にお届けするには、
どうすればよいか」

ということであって、

どんな手段を使っても、販売数を上げる。

ということではないのです。

次回は、
とび「ほこ×たて」で、
追い求めてほしかったこと

について書きます。