戦国時代以前、武将は一騎打ちのとき、
「我こそは、どこそこのなにがしであ~る。」
と名乗りをあげていました。
これには、自身の正当性を誇示し、勝ったのちには恩賞を得る、という目的がありました。
しかし、鉄砲が伝来してからは、遠くからズドンで終わりです。
技術は作法を駆逐します。
昔はレコードを聴くには、それなりの作法がありました。
一枚のLPレコードを聴く前の厳かな時間。
それが音楽アルバムを楽しむということと一体でした。
今では、アルバムという概念すら危うくなっています。
作法には意味や目的があります。
技術革新はその意味や目的さえも変容させます。
昨日紹介した、
この動画は衝撃!!
https://youtu.be/n-4gShDByRc
ギターのチューニングがスイッチひとつで自動化されています。
弦楽器のチューニングは、一種の儀式みたいなもので、神社で参拝前に柏手をパンパンと打つ…
GibsonのG FORCE。
もう少し詳しく調べてみると、これがただの自動チューニングマシンではないことがわかります。
・チューニングを一瞬で変更できるから、ライブでギターを複数用意する必要がない。
・ペグ回転スピードを遅く設定すると、より厳密なチューニングができる
ROLLYさんがわかりやすく解説している動画あります。
ROLLY x Gibson G FORCE
記事:
“Gibson G FORCE”ならギターチューニングの手間要らず!ROLLY×週アス Vol.39
なんと、Gibsonの2015年モデルに標準搭載です。
出典:Gibson
これからさらに進化して、無線でコントロールできるようになれば、曲中にチューニングを変えることもできるようなります。そうなれば楽曲の構成そのものにも影響を与えることになるでしょう。
料理人は包丁が研げて一人前。
ギタリストは、チューニングができなくても一人前になれるでしょうか?