ちょっとした家のこと、
DIYなら、任せておけ!
お父さんならこう言いたいですよね。

あるお父さんがこんなことを思いました。

ドライバーで汗を流しながらネジをくるくる回す
お父さんもかっこいいけど、
ここはプロっぽく電動ドライバーで、
クールに決めたい。

電動ドリル

そんなお父さんが、
大好きなホームセンターに行くと、
様々な電動ドライバーが並んでいます。

充電式/コード式
ドリルドライバー/インパクトドライバー
大型/小型
DIY用/プロ用
最大トルク 7Nm/20Nm/30Nm

これらはスペック(機能)と呼ばれるものです。
このスペックと

価格:1,780円~27,000円

を相談しながら、
最終的にどれにするか
悩んでいます。

 

こんな有名な言葉があります。

「ドリルを買いに来た人が欲しいのは、ドリルではなく穴である」
セオドア・レビット

正確にはこうです。

「昨年、1/4インチドリルが100万個売れたが、
これは人びとが1/4インチドリルを欲したからでなく、
1/4インチの穴を欲したから」

つまり、1/4インチというスペックが欲しいわけではなく、
1/4インチの穴をあけることができるモノ
が欲しかったということです。

 

この、1/4インチの穴をあけることができる。
という便益を、

ベネフィット

と呼びます。

 

さて、電動ドライバーをホームセンターに買いに来た
このお父さんの求めるベネフィットはなんでしょうか?

ネジを回すこと?

いや違います。

自分がかっこいいお父さんと思えること

です。

 

これをメンタルベネフィットと呼びます。

一方ネジを回すこと。を、

フィジカルベネフィット

と呼びます。

ベネフィットこそが、このお父さんの頭に
渦巻くもっとも重要な、「欲しいもの」です。

二重プロセスモデルでいえば、

システムⅠ:ベネフィット(特にメンタルベネフィット)
システムⅡ:スペック、価格

です。

 

直販サイトに訪れたお客様に、
ベネフィットを想起できずに、
スペック、価格だけで訴えるとしたら、
成約率はかなり低いものになるでしょう。

次回から、この重要な
ベネフィットについて、
掘り下げます。