今、売っている商品がうまくいっている。
10年後はどうでしょうか?
それは誰にもわかりません。
でもいつかは売れなくなる日がきます。
それは間違いありません。
その日はじわじわやってきます。
ゆでがえるのように。
もしくは突然やってきます。
ゲリラ豪雨のように。
どちらにしても、次の新しい商品のことを考えておく必要があります。
その日は吉野家に突然やってきました。
2003年12月24日、アメリカでBSE感染牛が見つかったと発表があり、日本政府はアメリカ産牛肉の輸入禁止を26日に決定しました。
アメリカ産牛肉にこだわっていた吉野家は窮地に陥りました。
そこからの吉野家の判断は、正しかったのか間違っていたのか。
今も吉野家が事業を継続できていることを考えれば、大失敗ではなかったでしょう。しかし、その後、すき家の台頭を許した事実を踏まえるとベストな選択だったかどうかは、わかりません。
この事例は、変えるべきものと変えてはいけないものは、いったいなんなのか。を考えるのにとてもよい題材です。
変えるべきもの ⇒ 見えるものの中にある
変えてはいけないもの ⇒ 見えないものの中にある
ということを頭に入れながら、次回からこの事例を考えていきましょう。