ろくぴーちーず

だと思ってました。

 

ロッピーチーズ

が正解!

ちゃんと、ここに書いてありますね↓

6Pチーズ
出典:雪印メグミルク

 

3D

のことを、

さんでぃー

と呼んでしまっていたのは、6Pチーズを「ろくぴーちーず」と呼んでいたせいだったんです。ソニーでホームシアターシステムの開発をしていた頃、ド素人の妻に「”さんでぃー”ってダサくない!?」と指摘されてから、「スリーディー」と呼ぶように努力しました。^^;

 

さて、6Pチーズの歴史は古く、1935年に6ポーションチーズとして雪印(当時北海道製酪販売組合)から発売されたのが前身です。6Pチーズという名前になったのが、1954年。そうそう、”P”はピースではなく、ポーションです。

6Pチーズになってから、このわかりやすいキャッチーなパッケージはほとんど変わっていません。ネーミングとパッケージがこれほどまでに合致している例を他に知りません。というのも、もともとは、上ふたは透明フィルムで中が見えるようになっていたんですね。1975年に紙フタに変えた時に、中が見えていたときと同じデザインにしました。

6Pチーズ1954

1975年までのパッケージ



6Pチーズパッケージ

現在のパッケージ



この6Pチーズのネーミングやパッケージが、今でもブランドとしてしっかり認知されているのは、それがベネフィットをも表現しているからです。ヨーロッパからやってきたチーズの食文化。カマンベールなどのナチュラルチーズは、円盤型をしています。切り分けるときはケーキを切るように中心から放射状に切ります。この作業にはスペースとまな板とナイフが必要です。切り終わったらまな板とナイフを洗わなくてはなりません。

その作業を一挙に解決したのが、6Pチーズです。食べたいときに食べたい分だけすぐに食べられる。というベネフィットは、”6P”というネーミングに加えて、パッケージを見れば一目瞭然なのです。

 

そのパッケージの効果は、単にわかりやすい。だけではありません。6Pチーズを指名買いしにきたお客さんではなく、なんとなくチーズの棚を覗いたお客さんは、このパッケージを見てこう思います。

「食べたいときに食べたいだけ取り出せばいいんだから、とりあえず冷蔵庫に入れておこうかな」

もともと買う気のなかった人にもこうして買ってもらえるわけです。

6Pチーズは、ポーションチーズ(小分け包装されたチーズ)の6割のシェアを誇っています。