百聞は一見に如かず。
まずはこの動画を見てください。



すごいものを見ると、自然に「にやけて」きますね。

振動を全方向へ分散できる、世界初の球状サスペンション構造が特長です。大手カメラメーカーがハワイの天体観測所に、精密な望遠鏡を輸送したい。という要望が開発のきっかけになりました。惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還して、オーストラリアの砂漠から日本にカプセルを輸送するときにも使われました。

列車、飛行機の輸送コンテナとして活躍しています。

3月24日にワールドビジネスサテライト
「技あり!ニッポンの底力」で紹介されました。
次は6月12日、19日にNHK「超絶 凄ワザ」
に登場予定です。

松田社長は、37歳でホンダを辞めて独立。
二輪車の純正部品などを手がけていましたが、
1990年に郵便配達用バイクのキャリーボックスで、
一躍シェアを独占。ピザの宅配で使われる三輪バイクの
屋根パーツでもシェアを独占。しかしこれらは、
後追いの大手メーカーに駆逐されてしまいました。

配達バイクという市場に向き合ってきた松田技術研究所は
「防振」というニーズに研究開発を絞り、独自のタイヤ・チューブを利用したエアサスペンションを開発。それが、画期的な金属球状サスペンションの開発につながりました。

金属サスペンション
出典:松田技術研究所

「はやぶさ」の依頼は、予算も少なく要求も厳しい仕事でしたが、このような顧客の厳しい要求に応え結果を出した時に、様々な市場からさらなる依頼が舞い込むという好循環に入ることができます。そうやって技術が蓄積し、ある特定分野で他社が真似ができないほど高度化すると、今度は大手メーカーも簡単には手が出せなくなります。