東京オリンピックの組織委員理事の秋元康に対して、マツコ・デラックスが「開会式でAKBを出すのだけはやめて!」と発言。秋元康はそのつもりは毛頭ないと後日返しています。
秀逸なのは、マツコ・デラックスが出した開会式のアイデア。
「静寂の中でやった方が日本っぽい」
これが実現すれば素晴らしいと思いませんか?
会場で聞こえるのは、暗闇の中で燃えるかがり火の音だけ。
幽玄の世界に世界中が引き込まれる瞬間があっていい。
足し算の演出ではなく、引き算の美学。
世界の中で特異な文化を熟成してきた日本。
存在感を示すまたとない機会です。
日本のブランディングを考えれば、世界に対して、他の国とはまったく異なるアプローチの仕方があってこそ、日本のよさを発揮できるはず。イギリスの開会式のマネをしても仕方がない。
敗戦で半分押し付けられたような憲法を、今一度自分たちで考えなおそうという動きは歓迎します。考えなおした結果、やっぱり戦争放棄します。という独自路線のほうが、世界の中で特異な国として立ち回りやすいのではないだろうか。と夢想します。
ブランディングで重要なのは、自分の土俵を持つことです。相手の土俵で戦っているうちはブランド化しても、その効果は小さい。
社会主義は崩壊し、資本主義の限界も見えてきました。世界も日本も転換期にある今、2020年東京オリンピックで日本をどうブランディングするか、これはたいへん重要なイベントだと思います。