釣りをしているのはお客さんというハナシが前々回。
狩りと買い物は似ているというハナシが前回。
直販ショップでなによりも嬉しいことは、お客さんにモノを買ってもらうこと。いろいろ工夫を凝らしてアピールしたことがお客さんに受け入れてもらえたと実感するのは最大限の歓びです。上手にお客さんを釣り上げたような気になります。でも、ちょっと待って!…
前回、 お客さんを釣り人に例えました。 よい釣り=よい買い物をしたという満足感がリピートにつながります。 そもそも、よい釣りやよい買い物の満足感とは、どんな状態をいうのでしょうか? これは脳内のドーパミンという神経伝達物質と関わりが…
現代で狩りをする人は少ないので、狩りではなく、釣りで例えます。
「ここ魚いそうだなー。釣れそうだなー」
そう考えるだけで、釣り上げたときの自分を想像してワクワクします。
このときドーパミンがでます。
もし、以前、同じ場所で期待以上の魚を釣り上げた経験があったとしたらどうでしょう?また、自慢できるような魚を釣り上げることができるに違いないともっとワクワクするに違いありません。このときドーパミンはもっとたくさんでます。
買い物も、
「この店に私のお気に入りがきっとあるはず」
と店の前のショーケースを眺めるだけで、ドキドキします。そして素敵なモノを手に入れた自分を想像して、ドーパミンがでます。
以前、同じお店でいい買い物をした経験があった場合、他に似たような商品を置いてあるお店があったとしても、もっと価格が安いお店があったとしても、ついつい以前買ったお店をまずは覗いてみようかな、と思います。そしてそのお店で買い物することを想像するだけで、他のお店のことを考えるよりもドーパミンが多くでます。
人はドーパミンの魅力には抗いにくくできています。
リピートしてもらうには、まずは最初の1回目で満足してもらうことが最低条件です。少しでもドーパミンを出してもらうことです。そうすると2回目のチャンスが拡がります。もし2回目も購入につながって満足すると、1回目よりもさらにドーパミンが出ます。そうするとその行動は習慣化されます。ここに来るといつもいい気持ちになれる。そう脳が覚えこみます。
こうやってリピーターになっていきます。