わかりにくいニュースをわかりやすく解説
といえば、池上彰さんですね。
池上さんがジャーナリストの津田大介さんとの
対談の中で、メディアの役割について、
わかりやすく話していました。
メディアの役割をひとことでいえば、
「意図を伝えること」
「事実を伝えること」
では、ないんですね。
事実を伝えるだけなら、
TwitterやSNSの口コミなどが、
マスメディアよりも速報性があります。
しかし、
その事実が何を意味するのか=「意図」
を、報じるのが、
メディアの役割ということです。
「ほこ×たて」の放送中止から、
テレビの演出や直販の演出について、
私の経験からいろいろと考えて
きましたが、
これですべてが合点がいきました。
私がはじめてのテレビ出演で感じたことは、
ディレクターの意図
で番組が制作されているということでした。
つまり、番組制作とは、
事実があって、それを切り取って編集する
という行為ではなく、
意図があって、その意図に合致したものを
事実から切り取る作業
といえます。
「ほこ×たて」も当初の意図は、
オンリーワンの日本の技術力の素晴らしさを、
ほことたてをぶつけることで、
エンターテインメントとして成立させる。
ということだったのかもしれません。
しかしキー局から下請けする制作会社
にしてみれば、
単に視聴率を追う。
という作業にいつしか集中するように
なったのでしょう。
意図が間違っていれば、
演出された番組も、間違ったものに
なります。
演出が問題なのではなく、演出の意図が
問題なのです。
意図が間違った演出の最近の例は、
阪急阪神ホテルズとリッツカールトン大阪の、
食材偽装事件です。
「芝海老とイカのクリスタル炒め」
これで芝海老使ってないんですから、
あきれます。
「芝海老」と「クリスタル」が同列の、
ちょっと気の利いた、
お客さんを引き付けるセリフ。
程度の認識だったのでしょうね。
直販サイトは演出が命です。
かといって、
芝海老とイカのクリスタル炒め
だけは、やめましょうね。
「クリスタル炒め」って、
なんやねん?