娘が東進ハイスクールのオンライン特別公開講座を自宅のパソコンで受講。隣で一緒に受講させてもらいました。受験のための英語ではなく、本物の英語の読み方、話し方に慣れ親しむための特別講座です。大人が聞いても十分楽しめる素晴しい内容でした。

宮崎尊先生
出典:東進ハイスクール

講師は東進の誇る名物英語講師宮崎尊先生。
Linear-Reading と NonLinear-Readingについて書かれた英文を軽く読んで、さらに宮崎先生は、「英語を読むということはChunk-Readingなんだ。」と解説しました。

つまり、前から順番に単語を読んでいくのではなく、文をChunk(塊)としてとらえ、構造化して重要な塊をつまみながら読む。目玉の動かし方を速くするより、格段に速読でき内容を把握できる。というのが初回の内容です。

 

これは誰でもできる戦略思考で、戦略の定義を構造化して考えたこととまったく同じです。



 

「戦略とは市場の中の組織としての活動の長期的な基本設計図」

これを構造化すると、

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戦略とは、
要するに設計図

どんな設計図?

基本的な設計図
長期的な設計図

なんの設計図?

活動の設計図
どんな活動?

組織としての活動

どんな組織?

市場の中の組織

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英語なら、

Strategy is the basic and long-term design sketch that is written organized human actions in the market.

と書けて、もともと構造化されています。
ここで、この英文を読むときに、まず、

Strategy is the design sketch.

ということさえ頭に入れば、あとは枝葉として認識できます。このChunk-Readingに慣れれば、要点をつかみながら速く読めるようになるだけでなく、流れるように話すこともできるようになれそうです。

この構造的、論理的な英語の発想に慣れれば、英語力だけでなく論理思考や戦略思考の訓練にもなるでしょう。

 

「七夕」について説明する。という実習では、全国の高校生はどうしても、「7月7日にあって、笹の葉に願い事を書いて、織姫と彦星の伝説があって、、、」とどうしても枝葉からの説明になってしまっていました。

そうなんです。日本語というものはそもそもそういう語順なのです。それがすべて悪いというわけではありませんが、いつまでたっても、「七夕は祭りだ」という結局なんなんだ。が出てきません。下手をすると、途中で別の話になったり、枝葉に突っ込まれたりします。そういう発想に長年慣れ親しんできた私達は、「七夕は日本の祭りのことでね、どんな祭りかと言うとね、、、」みたいな話し方にすぐ慣れるというわけにもいきません。

でもChunk-Readingに慣れることで、もうひとつ別の発想法を身につけることができる。と考えれば、学び方次第では英語を学ぶということは、ずいぶんとお得なことなのですね。

 

戦略思考は、「結局何がやりたいの?でどうする?」という問いにシンプルに答えられるかどうかが問われます。

「あれもやりたい。これもやりたい。あちらをたてればこちらがたたず。こちらをたてればあちらがたたず。景気も悪いしなぁ」なんていうところで留まっている場合ではありません。