1969年、この年人類はついに月面に着陸し、
3日後に乗組員は地球に還ってきました。
このアポロ11号の地球帰還船を模した
チョコレート菓子が同年発売されました。

明治のアポロです。

アポロ
出典:明治製菓

大阪工場でアポロの生産が始まりましたが、
売れ行きがいまいちで、アポロの生産設備が
余ってしまいました。
その生産設備を有効活用するために、
試作されたのが、きのこの山です。

ですからきのこの山の頭の部分は、
アポロの形に似ているんですね。

きのこの山
出典:明治製菓

ビスケット部分を手に持って、
チョコレート部分をかじるという文化は、
ポッキーが1966年に切り開きました。

1975年に発売されたきのこの山も、
このポッキーの文化を受け継いでいます。
きのこの山が画期的なのは、むしろ
そのネーミングです。

当時、カタカナのネーミングが当たり前の時代に、
あえて「きのこの山」という牧歌的なネーミングが
大当たりしました。

4年後には「たけのこの里」が発売されました。

参考:

ポッキー誕生の決め手になったベネフィットファーストの発想