これまでのあらすじ。

時計の基本は32768

時計はデジタル回路と
32768Hzのクォーツの進歩で、
驚異的なまでに消費電力を減らし、
腕時計においては、自己発電で
一生電池交換が必要ない
ところまで進化しました。

水で動くデジタル時計

水を電解質として発電する
電力を使ったデジタル液晶置き時計が、
市販されています。
一回の注水で、半年動きます。
だたし寿命については、要注意です。

 

水で動く時計もユニークですが、
同様の原理でできたこの「水電池」は、
さらにユニークです。

なんと!使う前にスポイトで
単3電池に水を注水するのです。

NOPOPO
水電池NOPOPO

世界初をうたうこの水電池は、
日本協能電子が開発しました。
Amazonで販売もしています。
直販ではないようです。

3本セット561円通常配送無料

3本でLEDの懐中電灯が24時間程度、
点灯できるようです。

 

構造は簡単で、
プラス端子が炭素棒。それを
紙に包まれた粉末二酸化マンガンが囲み、
マイナス端子のマグネシウム合金の
容器にはいっています。
水を注入すると、
マンガン電池になるというわけです。

 

最大の特長は、「長期保存」。

たいていの乾電池は、自己放電があるので、
5年程度が使用推奨期限です。

水電池NOPOPOは、水を入れなければ、
20年未満の長期保存が可能です。

災害時の小さな灯りやラジオに使えます。
そして電力が足りなくなったら、
また水を注入して、
3~4回使えます。

 

ただしこの電池でスマホを充電しようなんて、
考えてはいけませんよ。
水で動くデジタル時計が
半年も動き続けるのは、
時計が超低消費電力だからです。
灯りはLEDだからこそ点灯するのです。

海老名市が防災用備蓄電池として
採用したように、
これは防災向けですね。