開幕したソチオリンピック。

開幕式の演出で、オブジェの雪の結晶が、
形を変えて五輪になるはずが、一輪が開かず、四輪に。

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ソチオリンピック開会式 五輪が「四輪」になった失敗、テレビでは成功映像に プーチン大統領は見ていた?(ハフィントンポスト)

 

ソチオリンピックに対しては、
すでに取材クルーから、突貫工事の笑えない状況の
レポートが数々出ているようです。

他国の小さな失敗をあげつらうのは、
大人げない態度かもしれませんが、
たった一輪開かないことと、
その国の技術力には、関連があるのです。

 
中学のころ、得意の数学で、
なかなか100点をとることができない時期がありました。

どれも小さなミス。
ミスさえなければ100点なのだから、
100点と同じようなもの。

と思っていました。

 

あるとき、塾のいつもの先生がお休みで、
別の数学の先生が代行授業。
その先生が、足し算のやり方を教えてくれました。

なにをいまさら足し算。

しかし、その方法によって私は一皮むけたのです。

 

4+7=11

こんな足し算、単発で出てきたら間違えるわけがありません。
でも、ケタの多い掛け算などで、途中で出てきたときに、
あわてて間違えることがあるかもしれません。

ではミスしないためにどうするか?

4+7=

まず、

4+7=11

と書きます。

次に、それをなんらかの方法でもう一度、
検算します。

7+4=11とか、
4+6+1=11とか、
11-7=4とか、
11-1-3=7とか、

やり方は自由です。
思い付かなかったら、

4+7=11

ともう一度やるのも次善策としてありです。
ただしその場合は、さっきやった自分を、
一旦クリアする。という意識が必要です。
これは実はちょっと難しい。

ともかくそうやってもう一度別の方法で確認すると、
結果の11に、相当な自信を持つことができます。

それから次の計算に進むのです。

 

一見、そんなこといちいちやってやれるかい!
と思うような面倒な方法です。
慣れないと、とても時間がかかります。
でも慣れてくると、ミスが劇的に減ってきます。
そして計算の後戻りがなくなります。
ひとつひとつの計算に自信があるので、
次の計算も自信をもってできます。
迷いがないので、結果的には、
その方が速いのです。

足し算、引き算、掛け算、割り算を
同様の方法で、ひとつひとつの計算を、
いちいち検算します。

 

しばらくして、ついに私は数学で、
継続して100点をとるようになりました。

 

日本の技術力は、こんなふうに基本から、
着々と積み上げて100点をとる、
世界でもマネのできない高い技術力です。

99点はあくまで100点中99点の実力で
あって、それ以上でも以下でもありません。
しかし100点がとれるということは、
もっと高度なテストでも高い点がとれる
ポテンシャルがあるという証明です。
つまり、120点の実力のうちの100点
かもしれませんし、1000点の実力のうちの
100点かもしれないのです。

99点と100点には、
とんでもない大きな違いがあるのです。

 

一方で社会では100点をとるのが、
当たりまえの世界があります。
たとえば、100枚のはがきが、
100枚すべて正しい届け先に郵送されることは、
できて当たり前です。
誰も褒めてくれません。

でも本当はこれはすばらしいことなのです。

 
どうか、お子さんが100点をとってきたときには、
めいっぱい褒めてあげてください。
あなたには無限の可能性があると。

 
東京オリンピックで、日本が世界に、
日本の底力を見せてくれることを、
期待してます。たとえ、誰も褒めてくれないとしても、
圧倒的な力の差がそこにはあるのですから。