昨日は雪でした。
交通機関がいつも通り動かない。
受験生にはちょっと心配な雪でした。

 

高校受験で、
みんなが苦労する図形問題。

ちょっと見方を変えてみたり、
補助線を一本引いてみて、
解法に気付けるかどうかが、
勝負の分かれ目。

二次関数と直線のグラフ問題
円と角度の問題
空間図形

どれも頻出問題です。
グラフや図をキレイに書くことができれば、
解法はおのずと浮かび上がるものです。

 

グラフや図をキレイに書くための、
第1歩は、

直線を、きれいに、まっすぐ、すばやく引く

ことです。

定規で引く

ということではありません。

フリーハンドで、白いスペースに、
一本の線を引く。

簡単なようで、やってみると、
とても難しいことです。

ライン

 

学生時代、私は音響設計の勉強をしていましたが、
お隣りの学科、工業設計の友人は、
ある講義で、ひたすら直線を引く練習をしていました。

画用紙に、右から左へ、または上から下へ、
何本も線を引く

その出来をみて、
「う~ん」
なんて唸っている工業設計の友人たち。

そのころの私にはなんのための練習なのか、
いまひとつ理解できませんでした。
彼らはプロダクトデザインのパースなどを、
フリーハンドでさらさら書くことが
要求されていますから、
その練習なのかな?
と思っていました。

今はわかります。
直線はすべてのデザインの基本なのです。
フリーハンドで直線を引く。
その直線一本で、見えなかったものが、
見えてくることがあるのです。

定規で点と点を結ぶ。

ということとは、まったく次元の違う、
思考のための一本の線。

思った通りの線を引くには、
かなりの訓練が必要です。

 

短時間に図形問題を解くことのできる
受験生は、それだけ美しい線を何本も
引いて、訓練してきたのだと思います。

立方体の頂点から頂点へ斜めの線を、
サラッと一本。
そしてその線に平行な線を、
空間上に引く。
平行な線から比例関係を見出す。

きれいな線が引けると、
おのずと解法が見えてきます。

 

直販で、メーカーとお客様の間に、
まっすぐな線を引く。

それが私の仕事です。