一日7万食を直販で宅配する
おばけお弁当屋さんをご存知ですか?

 

大田区にある玉子屋。

玉子屋出典:玉子屋

ソニーの品川にいるときに、
毎日お世話になりました。

 

驚異的なのは、その廃棄率

コンビニのお弁当の廃棄率は2~3%
と言われています。

玉子屋のお弁当の廃棄率は、
なんと0.1%!!
7万食の0.1%は、たった70食です。

 

このお弁当の値段は430円。
中身がとても充実していて、
毎日日替わりで、飽きのこない工夫が
こらされています。

おいしさの秘密は、
仕入原価率にあります。

ホームページで、

仕入原価率50%以上

を公言しているのです。

直販だからこそできる、
仕入原価率ですね。

10食以上まとまれば、
どんな小さな事業所でも、
宅配してくれます。

 

では、驚異的な廃棄率をたたき出す
秘密はなんでしょうか?

 

それは、

リターナブルのお弁当箱

にあります。

リターナブル=使い捨て容器ではない
ということです。

といっても、すぐにはピンと
こないと思います。

 

お弁当配達員は、営業マンと
マーケッターを兼ねています。

食べ終わったお弁当箱を
回収するときに、

お弁当の味や量の感想
食べたいメニューの希望
近所のお弁当屋さんやレストランの動向
会社の行事や休日の情報

などをさりげなく収集します。
そういう人間関係を日頃から
構築しているということです。

 

さらに、回収したお弁当箱をチェックして、
どんなものが残っているか。
まで確認します。

これらの情報を、
エリアごとのチーム内で、
毎日開かれる報告会で共有し、
翌日の注文予測を立てます。

 

これを毎日徹底的に繰り返すことで、
経験値を蓄積し、
予測精度を極限まで高めています。

そして注文予測より若干少なめの
食材を、夜中の12時から2時の
間に調達して、お弁当を作り始めます。

朝9時から10時までに
注文を電話、FAXで受付。

不足分の食材をそれから調達して、
お昼の12時までに配達。

さらに、
突発的な数量変更にも、
チーム間で融通し合う方法を、
決めており、念には念を
入れています。

 

ここまで徹底して廃棄率を下げると、
なにが起きるのでしょう。

仕入原価率が下がります。

下がった分、浮いた利益全部を、
食材のにつぎ込みます。

するとますます、
おいしいお弁当になります。

するとお客さんが離れません。

 

リターナブルのお弁当箱の秘密
がおわかりいただけたでしょうか。

 

でも本当の主役は実は、

です。

リターナブルのお弁当箱は、
実はツールで、
この徹底したビジネスモデルに
よって、実はが育っているのです。

玉子屋とはそういう会社なのです。

 

直販ビジネスは工夫を徹底すれば、
ここまで、
好循環を生み出すことができるのです。

 

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