御用邸のある神奈川県葉山。
あしかけ18年住んでいたこの小さな町に、県立近代美術館葉山館ができたのが2003年。長く高松宮別邸だった空き地に、海岸沿いの景観を壊さないすっきりした低層の建物が建ちました。

葉山近代美術館
出典:神奈川県立近代美術館葉山館

葉山町民には月に一回無料開放されていたので、すぐ近くということもあり、無料の日を狙ってよく遊びに行きました。(現在はその制度はありません)

このあたりは昔は大きな別荘が立ち並んでいた風光明媚なところで、葉山御用邸の並びに、しおさい公園(御用邸付属邸跡地)、高松宮別邸、有栖川宮別邸と一色海岸に沿って広大な敷地が今も残っています。

近代美術館から見下ろす相模湾ごしの丹沢、富士山、伊豆半島に沈む夕日は、季節ごとに表情を変え、見飽きることはありません。

館内のレストラン、オランジュ・ブルーは是非ご利用ください。海側が全面窓ガラスになっていてコーヒー500円で太平洋を望む相模湾の景色を存分に楽しめます。

美術館の中で一番のおすすめスポットは、ココ!

葉山館フロアマップ

展示室3と展示室4の間の通路を出口と反対側、海側に進んだところにある大きなソファ。

順路から外れているので、意外と見逃している人が多い場所です。
目の前は大きなガラス越しに三ヶ岡山が見えます。空いている雨の日、一日ここで本を読んでいると心が洗われます。

JR逗子駅、または京急新逗子駅からバスで20分。便が悪い立地だけに平日は間違いなく空いています。ゆっくりと近代美術に触れていると、いつもとちょっと違った刺激を受けて、新しい発想が拡がるかもしれませんよ。


注:2015年7月18日~8月14日まで展示替えのため休館、7月31日と8月1日にイベントあり