化学に詳しい方ならご存知でしょう。

DHMO = Dihydrogen Monoxide:一酸化ニ水素

溶媒や冷却剤などによく用いられる液体で、使用方法を誤ると人体に悪影響を及ぼす危険な化学物質です。

=== DHMOの危険性 ===
・酸性雨の主成分
・重篤なやけどの原因になりうる
・多くの材料の腐食を進行させ、錆びつかせる
・末期がん患者の悪性腫瘍から検出される
・多量に吸引すると死亡することもある

DHMO

なんだか穏やかでない気持ちにだんだんなってきます。

DHMOは実はH2O=水のことです。

これは古くからある有名な水に関するジョークです。 1997年にアメリカの中学生が、大人にDHMOの危険性を列挙したうえで、「この化学物質を法で規制すべきか?」と質問したところ、50人中43人が「規制すべき」と回答したとのことです。

また、エイプリルフールにフロリダのラジオで、「DHMOが水道管に満たされている」と危険性を煽ったところ、水道局に問い合わせが殺到。ラジオ局が謝罪という事件もありました。

そうなんです。 私達は簡単にだまされるのです。 うそ、偽りのない事実のみで、誤った認識を持たせることは、そんなに難しいことではありません。これを悪用して、いとも簡単にアンケート結果を操作することができます。

国民の半分以上が反対している。 というアンケート結果が発表されたりします。 意図のないアンケート調査というものはありません。 安易にその結果を信じて良いものかどうか、疑惑の目ももったうえで、判断材料とするかどうか決めたいものです。

バカリズムがこのネタを使って秀逸なパロディーを創作しています。 笑える、そしてタメになります。