BTO(Build To Order:受注生産)直販の優れたモデルを世界的に確立したデルの設立が1984年。1993年に日本に参入しました。
同じ年にエプソンダイレクトはDOS/Vパソコンで、直販開始。
ソニーが「ソニースタイル」とう名前で直販を開始したのが、2000年ですから、エプソンは相当早い段階でコンスーマー向けに直販を始めた日本での直販開拓者です。
それまでエプソンは典型的なBtoB(業務用ビジネス)の会社で、コンスーマー向けの商品を持っていませんでした。業務用プリンタと業務用のNEC98互換パソコンがメイン。
DOS/Vパソコンは、既存の代理店販売とバッティングしない好都合な商品だったのです。
この頃から、当時のガラパゴス、NEC98パソコンの牙城が崩れ始めます。1995年には、NEC98は日本でのシェアが、はじめて半分を割り込みました。
ガラパゴス携帯が、スマホに変わったのと
同じですね。DOS/Vは、Androidにあたります。
エプソンダイレクトは現在でもBTOのパソコン直販を真面目に続けています。
トップページを見ると、その会社の売りたいモノがよくわかります。
トップの画像は、スライドになっていて、
トップ.Smart Canvas
2番手.ハイスペックデスクトップパソコン
3番手.廉価デスクトップパソコン
4番手.廉価ノートパソコン
の順。
一方、取り扱い商品の並びは、
出典:エプソンダイレクト
横綱.パソコン
大関.プリンター関連
幕内.プロジェクター
十両.スキャナーなど
幕下.シースルーモバイルビューアー
幕下付出.Smart Canvas
売上規模の少ない幕下付出のSmart Canvasを、最も目立つトップ画像にもってくるところが、
量販店の店頭ではできない、直販ならではのディスプレイ。
それほど、将来への布石は会社にとって、重要なのです。