さあ、今がチャンスとばかり、
大手百貨店が、食材偽装を
白状し始めましたね。

年末の500億円のおせち商戦に、
大いに影響するようです。

3万円のおせちのエビが、
車海老のはずが
ブラックタイガーじゃ、
それはお客さん怒ります。

お正月のおせちは、

ハレ

の料理です。

ブラックタイガーは、
普通のスーパーに置いてある、

の食材です。

 

このハレとケ、
言いだした人が、誰かご存知ですか?

 

柳田國男ですね。

 

柳田國男は、明治大正の近代化によって、
ハレとケの混じり合いが進行していると、
昭和初期に指摘しました。

しかし平成の今でも、
おせち料理は、
お正月にしか食べないという意味で、
形骸化しつつも、厳然とハレに
属する料理であることに、
かわりはありません。

そのハレに、ケの食材で偽装したわけですから、
罪は重いですね。

 

コメダ珈琲の、
生クリーム ⇒ ホイップクリーム
も、こっ恥ずかしいですが、
高級おせちの
車海老 ⇒ ブラックタイガー
ほどではないですね。

 

百貨店も昭和の時代は、
ハレ的な要素がありました。

百貨店には、ちょっといい服を着て行く。
みたいな。

今や百貨店にそんな昭和レトロを
求める人も減りました。
ケと混じり合ってきたんですね。

そういう意味で百貨店の存在意義
そのものが問われているときに、
自らスーパーと同化するような
行為を内部で行っていたのですから、
百貨店の未来は厳しいですね。

小エビ

というわけで、
ますます、
百貨店と対極的な、
小さな個人が、

直販

を目指して成功するチャンスは、
拡がっています。