野菜たっぷりラーメンを食べました。
確かに野菜たっぷり!
よく見ると、キャベツの芯もたっぷり。

なるほど、食材の有効活用。
余すことなく使って、コスト削減と
付加価値アップの両立。

キャベツの芯は大好きなので、
私にとっては、問題なし。
でも文句言う人もいるのでは、、、

キャベツ

柔らかくなった熱々の甘いキャベツの芯を
食べながら思い出したのは、
なぜか高校受験の国語の問題。

 

たとえば、こんな問題。

「野菜たっぷりラーメン」とあるが、
このラーメンを説明したものとして最も適切なのは、
次のうちどれか。

という問題に対して、

野菜のたっぷり入ったラーメン

という選択肢は絶対にないのです。
それはそうですね。
そんな選択肢があれば、誰もが正答するので、
受験生を選別できないからです。

出題者が考えるのはこんな選択肢です。

1.キャベツの芯がたくさん入ったラーメン
2.栄養たっぷりの健康的なラーメン

素直な人は、2.を選ぶでしょう。
野菜たっぷりラーメンから連想されるのは、
まさしく2.だからです。

一方、キャベツの芯は不自然です。

 

しかし正解は、1.なのです。

1.はキャベツの芯が野菜であることから間違いではなく、
たっぷりをたくさんと言い換えています。

2.は、野菜たっぷりと栄養たっぷりの因果関係
について断言できず、健康的とはどこにも
書いていません。

 

出題者は、正解の選択肢ほど、重要な言葉をうそっぽく言い換えて、
不正解の選択肢ほど、キーワードをそのまま使う傾向に
あります。

野菜⇒キャベツの芯:正解にはうそっぽく
たっぷり:不正解にはそのまま使う

この二つに、まるっきりうその選択肢ひとつと、
内容は近いけれども、言い換え方を間違えている選択肢ひとつを、
混ぜ込みます。

1.キャベツの芯がたくさん入ったラーメン
2.栄養たっぷりの健康的なラーメン
3.玉ねぎや椎茸などで出汁をいっぱいとったソーメン
4.野菜があまりに多く入ったラーメン

うそっぽいものと、ほんもののうそを混ぜると、
受験生は混乱するのです。
どうやらうちの娘は素直に育てすぎたせいか、
こういう簡単な偽装工作に、
ころっとやられてしまっているようです。

試練ですね。

 

このキャベツの芯のはなしをしたら、
国語の正答率が一瞬上がりました。

このままいってくれぇぇ!!